ピエロの Flappy は地元の子供たちの人気者、誕生パーティーではいつも大活躍。
でも、Flappy を演じている Will (Brian O'Halloran) は悩んでいた。
子供たちの喜ぶ顔を見るのは自分も楽しい。でも、毎日どこかで誕生パーティーがあるわけでもなく、生活は苦しい。
施設に入っている母親を訪ねてもグチを言われるばかり。
だがある日、Will はふと閃いた。子供だけでなく大人にも人気者になればいいと。
そして、バチェラー・パーティーなどに出張するアダルト向けピエロ Vulgar というキャラを作り出す。
こうして、昼は Flappy、夜は Vulgar と二人のピエロを演じる事になった。
そんなある夜、Vulgar にお呼びがかかり、いそいそと出かける Will。
ピエロのメイクで女性用下着を着け、それをコートで隠し目的の部屋へ。
ドアを開け部屋に入りコートを脱ぎ捨るとパーティー会場は大爆笑・・・のハズだったのに、
ドアを開けた途端、殴られ部屋に連れ込まれる。
そこにいたのは Ed と名乗る男と、その息子二人だった。
「変態野郎」などと罵られ、暴力を受け、あげくに３人にレイプされてしまう。
翌朝、家に帰った Will は親友 Syd (Bryan Johnson) にだけ昨夜の出来事を打ち明け、
それからは二度と Vulgar になることはなかった・・・。
ある少女の誕生パーティーにお呼びがかかった Flappy、だがその家に行ってみると事件が起こっていた。
離婚問題で揉めた父親が少女を人質に家に立て篭もっていたのだ。
警官がなかなか突入できない中、隙を突いて家に入り込んだ Flappy がその父親を取り押さえ一件落着。
一躍ヒーローとなった Flappy に地元ＴＶ局が目を付けた。
そうして出来た、Flappy 司会の子供向けバラエティーショーは大ヒット。
Will は富と名声を得て、マネージャーになった Syd と共に裕福な生活を手に入れた。
だが、一本の電話によって、その幸せは脆くも崩れ去る。
「俺だよ、Ed だ。あの夜の出来事は全てビデオで撮ってあるぞ・・・」
《 解 説 》
Kevin Smith 率いる View Askew Productions の作品。
Kevin Smith 監督作品は 『チェイシング・エイミー (Chasing Amy)』 みたいなホロ苦系や
『ジェイ＆サイレント・ボブ 帝国への逆襲 (Jay and Silent Bob Strike Back)』 みたいなバカ系などあるけど、
どれも基本はコメディーですが、他の人の監督作品は、本作みたいにコメディーじゃないのも数本あります。
中坊ヴァイオレンス 『A Better Place』 とか、また機会あれば紹介します。
「良識ある批評家」からは総スカン喰らったような内容だし、DVDになっても画質・音質はたいした事ないし、
Kevin Smith 関連作品に興味なければ、わざわざ買う程のモンじゃないかもです。
いつも Jay & Silent Bob を演じる Jason Mewes と Kevin Smith は、今回それぞれ別の役で友情出演。
僕がこのDVDを Amazon.com で検索した時、１種類しかなかったので当然それを注文しました。
数日後、 Amazon.com を覗いてみると R-Rated Versionと Theatrical Version の２種類あるとなっています。
公式サイトを見にいくと、そこには Unrated Version 発売との文字が・・・。
一体どうなってんだと思ってるうち、届いたのは Theatrical Version でした。
損しちゃったかな〜と思ってたんですが、公式サイトの掲示板によると、
Unrated = Theatrical で R-Rated はカット版だそうです。
公式サイト http://www.vulgarthemovie.com/
《 特 典 》
Audio Commentary by Bryan Johnson, Brian O'Halloran, Kevin Smith, Scott Mosier (Producer) and Monica Hampton (Producer)
Deleted Scenes （20分）
Film Festival Responses - 色んな映画祭にエントリーしたものの全部落選。その落選通知を紹介（笑
Photo Gallery
Judge Not...In the Defence of "Dogma" （37分） - 『ドグマ (Dogma)』 騒動（上映中止運動など）を振り返る
