One Armed Boxer II     『片腕カンフー 対 空とぶギロチン』

One Armed Boxer 2
監督: Jimmy Wang Yu
年度: 1976年
時間: 81分 (=約84分)
画面: スタンダード
音声: 英語
字幕: なし
備考: リージョンコード ALL, PAL, イギリス盤

《 ストーリー 》

山奥で暮らす老人の元に一羽の伝書鳩が飛んで来る。 「もしこの手紙が届いたら、私はもう死んでいるという事です。私を殺したのは片腕の男です。 師匠、どうか仇を・・・先立つ不幸をお許し下さい。」 老人の表情が一変した。と、何やら「長い鎖のついた帽子」のような物を取り出し、人形に向かって投げた。 それが人形の頭にスッポリかぶさると同時に老人が鎖を引くと、人形の首がポロリともげる。 そう、この老人こそ、究極?の殺人兵器「空とぶギロチン」の達人、その名も「空とぶギロチン師匠」(Kam Kang) なのです。 そして、ギロチン師匠は復讐心に燃え山を下りる。 一方、片腕のカンフー達人、通称「片腕ドラゴン」(Jimmy Wang Yu) は道場で弟子たちの指導にあたっていた。 そこに武道会が開催されるとの知らせがくる。だが、片腕ドラゴン先生は出場を辞退する。 その頃、町に着いたギロチン師匠がご飯を食べていると、食い逃げで店主に捕まった男が 「俺の事を知らんのか! 俺が片腕ドラゴンだっ!」とハッタリかまして逃れようとした。 その言葉にピクッと反応したギロチン師匠、あっと言う間にニセ片腕ドラゴンの首を飛ばす。 (え〜、実はギロチン師匠は盲目なので誰が弟子の仇か見分けがつかないのでした。 で、片腕の男を片っ端から首チョンパするつもりなのです) そして、武道会が始まり、三節棍、棒術、鷲爪拳、猿拳、ムエタイ、モンゴル相撲、トンファー使いの侍、腕が伸びるインド人、 片腕の拳法使い(←明らかなネタ振り)などが異種格闘技戦を繰り広げる中、突如ギロチン師匠が乱入! 片腕の拳法使いを首チョンパ(やっぱりネ〜)、主催者も殺し会場を爆破して武道会を混乱させる。 見学に来ていた片腕ドラゴンは途中で帰ってしまっていたので、うまく難を逃れる事ができた。 が、その後、ギロチン師匠や武道会の生き残りたちにつけ狙われて非常に困ってしまうのであった・・・

《 解説&感想 》

片腕ドラゴンが主人公のはずなんですが、悪者に思えてしまうのは僕だけでしょうか?(笑) 何故なら、ムエタイ戦士と闘う時、相手が裸足なのに目をつけて、 あらかじめ床を鉄板に改造しておいた小屋に誘い込んで床下から火を焚くんです。 ギロチン師匠と闘う時も、斧が飛び出す罠をあちこち仕掛けた店の中に誘い込む戦法で、 さらに、ギロチン師匠の聴覚を惑わすため、鳥を何十羽も店内に放してあるし。 よくもまぁ、こんな悪知恵が働くっちゅーか、ただの卑怯者じゃないかって気がします。
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