時は1950年代。アメリカ、Wisconsin 州にある人口約680人の小さな町 Plainfield。
Ed Gein (Steve Railsback) はちょっと変わり者ではあるが無害な人物だと思われていた。
だが彼の精神は病んでいた。
毎朝、新聞の死亡欄をチェックし、夜中に墓地へ行っては「使えそうな死体」を盗み出す。
そして自宅に持ち帰り、オカルト本で覚えた死者復活の呪文を唱えてみる → 当然、生き返らない →
死体の皮を剥いで服を作り、骨で食器や家具を作る・・・それの繰り返しだった。
そんな Ed をさらに狂気に追い込んだのは、数年前に亡くなったママ Augusta (Carrie Snodgress) の幻覚だった。
すぐ暴力を振るう父からいつもかばってくれた優しいママ。
だが、時にはまるで人が変わったように Ed を罵りムチ打つこともあった。
でも、Ed はママを愛していた。
Ed が本格的におかしくなったのはママが亡くなって独りぼっちになってからだった。
そのママが現れ「売女どもを粛正しなさい」と耳元で囁くのだ。
Ed がママの言うことを聞かないはずがなかった・・・
《 解説&感想 》
『サイコ (Psycho)』 の Norman Bates、『悪魔のいけにえ (The Texas Chainsaw Massacre)』 の Leatherface、
『羊たちの沈黙 (The Silence of the Lambs)』 の Buffalo Bill などのモデルになった実在の異常性格殺人者 Ed Gein を描いた作品。
異常 性格俳優 Steve Railsback がプロデュース&主演してまして、なんでこの人はこんなにごっつ乗り気なんだろ(笑)
地味な作品ですが、Steve Railsback 渾身の演技はなかなかの見もの。
『ヘルター・スケルター (Helter Skelter)』 では Charles Manson を演じてたし、次は誰を演じるのかな?
元々は 『In the Light of the Moon』 という、まるで恋愛映画のようにも思えるタイトルでしたが、
これは Ed が月明かりの下で人皮製の服を着て踊るところ(写真 右)から付けられていたようです。