Children of the Living Dead     『チルドレン・オブ・ザ・デッド』

Children of the Living Dead
監督: Tor Ramsey
年度: 2001年
時間: 86分 (=約90分)
画面: スタンダード
音声: 英語
字幕: なし
備考: リージョンコード 2, PAL, イギリス盤

《 ストーリー 》

アメリカ、ペンシルバニア州の小さな町で、死者が蘇る怪現象が起こった。 人肉を求め人間を襲い、そして襲われた者もまたゾンビ(生ける屍)となって蘇るのだった。 保安官の Hughes (Tom Savini) と Randolph (Martin Schiff) 指揮の下、住民たちはゾンビ狩りを始める。 そして、間もなくゾンビは全て再び動かぬ死体となった。 だが、Hughes は Abbott Hayes (A. Barrett Worland) の事が気になっていた。 異常性格者で要注意人物なのだ。ゾンビの処理を他の者に任せ Abbott の屋敷を訪ねてみると、 数人の子供が監禁されていた。子供たちは解放できたものの、そこにゾンビと化した Abbott が現れる・・・。 14年後、町は何事も無かったように静かで平和だった。 若者たちがふざけて Abbott の母親の墓を荒らして去って行くと、その彼らの車の前に人影が飛び出してきた。 それを避けようと運転を誤り崖から転落、全員死亡する。その人影は Abbott だった。 ゾンビ狩りをまぬがれ、今まで生き延びていたのだ(死んでるけど)。 若者たちの葬儀の後、誰もいなくなった墓地に現れた Abbott は次々と棺を開け、遺体に噛み付く。すると、また死者が蘇った。 そうして Abbott は、自分の "子供たち" を増やしてゆくのだった。 さらに、1年後。大手の中古車ディーラーが展示場を作る事になり、社長の息子 Matthew (Damien Luvara) が町を訪れる。 早速、レストランのウェイトレス Laurie (Jamie McCoy) をナンパする Matthew (ストーリー上、特に重要ではない)。 Laurie は15年前、 Abbott に監禁されていた子供たちの一人だった(重要そうな伏線なのに結局関係ない)。 で、Abbott の土地が展示場に選ばれ工事が始まる。 それに怒った Abbott は、生前会得していた催眠術で "子供たち" を操り工事を妨害する。 そして、ゾンビと工事作業員とのバトルが始まるのだった・・・

《 解説&感想 》

ホラー映画ファンには今更言うまでもない事ですが、 『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/生ける屍の夜 (Night of the Living Dead)』, 『ゾンビ (Dawn of the Dead)』, 『死霊のえじき (Day of the Dead)』 という George A. Romero 監督のゾンビ・シリーズがあります。 なのに、この作品は 『ナイト・オブ〜』 の続編なんだそうです・・・と言うのも、本作のプロデューサーが John A. Russo、 『ナイト・オブ〜』 の脚本家で以前にも「続編の映画化権」とやらを勝手に売って一儲けした前科者だからなのです。 それは結局 『バタリアン (Return of the Living Dead)』 というパロディー作品になったので、本作こそが正式な続編なんだとの事。 そして、本作の撮影監督は Bill Hinzman、『ナイト・オブ〜』 の冒頭に登場するゾンビを演じたオッサンです。 このオッサンも 『ナイト・オブ〜』 のパクリ作品 『フレッシュ・イーター (Revenge of the Living Dead)』 を監督した前科があります。 さらに、この二人が John A. Russo 監督で Bill Hinzman がゾンビを再演した新撮シーンを追加した 『ナイト・オブ〜』 を30周年記念の名目で売り出し、 ファンから大不評を買ったのも記憶に新しいところです。 ま、そんなヤツらが作ったこの作品ですから、面白いわけがありません。 いつまでも 『ナイト・オブ〜』 の利権に喰らいつき生き続けるこの寄生虫どもを誰か早く退治して下さい。 ん〜、なんか文句ばっかりになってしまいましたが、Tom Savini が 『ゾンビ』 の時の様にゾンビ狩りする冒頭10分くらいは面白いかな?
<補足>Tor Ramsey 監督による「なぜこの作品が駄作なのか」の弁明がココ に書かれてます。要約すると「ベンチがアホやから野球でけへん」って事でした。

《 特  典 》
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