28 Days Later     『28日後...』

28 Days Later
監督: Danny Boyle
年度: 2002年
時間: 108分27秒
画面: ワイドスクリーン
音声: 英語
字幕: 英語/スウェーデン語
備考: リージョンコード 2, PAL
備考: イギリス盤

《 ストーリー 》

イギリスのとある研究所に、実験に使われている動物を解放しようと動物愛護団体が侵入。 そうとは知らず、非常に危険で特殊なウィルス "Rage" に冒されているチンパンジーの檻を開けてしまう。 チンパンジーはいきなり檻を開けた団員に噛み付き、 噛まれた団員もすぐに暴れ出し仲間に襲いかかるのだった。 そして28日後・・・。 病院の集中治療室で目覚めた Jim (Cillian Murphy)。 最後に覚えているのは交通事故に遭った事。どうやら自分は昏睡状態だったらしい。 だが、周りには医者や看護婦、他の患者さえいない。 病院を出て町中をさまようも人っ子一人いない。 教会に入った時、やっと人間を見つける事ができたが、残念ながらそれは死体の山だった。 だが、その中から何人かがムクッと起き上がり、Jim に襲いかかってきた。 慌てて教会から逃げ出すと、武装した二人組みが Jim を助けてくれた。 その二人、Selena (Naomie Harris) と Mark (Noah Huntley) は、Jim を隠れ家に連れて行く。 そこで自分が眠っている間に起こった事を聞かされる。 とうてい信じられない話だった。確かに、ロンドンの壊滅状態は自分の目で見て解かっている。 でも他の地域は? 他の国は? 政府や軍は何をしているのか? だが、それは二人にも答えられなかった。 テレビやラジオは放送されておらず、電気も止まってしまって通信手段がない。 Jim は両親の安否を確かめるため実家に帰りたいと言い出すが、二人に止められる。 ヤツらは夜襲ってくる。夜が明けたら一緒に行こうと。 そして翌日、3人が見つけたのは睡眠薬を飲んで自殺した Jim の両親の遺体だった。 覚悟はしていたが、ショックを隠せない Jim。 Mark は、両親が人間として亡くなったのを喜んであげるべきだと言う。 なぜなら、自分の家族は目の前でヤツらに襲われ感染し、そして自分を襲ってきたのだと。 今夜はこの家で隠れ過ごす事にしたのだが、Jim が不用意に点けたロウソクに気づいたヤツらに襲撃される。 なんとか撃退できたものの、Mark がキズ口にヤツらの返り血を浴びてしまう。 それにいち早く気づいた Selena は、Mark をナタでメッタ斬りにして殺害する。 驚きで言葉も発せない Jim。Selena によれば、感染すると約20秒で化け物と化し人間を襲い始める。 だから仲間だろうが恋人だろうが、感染したら躊躇せず20秒以内に殺す。でないと自分が殺される。 血から感染するらしく、噛まれたり引っ掻かれたら確実にアウト。 返り血を浴びるぐらいなら大丈夫らしいが、キズや口に入ると感染すると言う。 あてもなく二人で歩き続けるうち、Frank (Brendan Gleeson) とその娘 Hannah (Megan Burns) と出会う。 Frank のラジオから軍の呼びかけが聞こえてきた。 指定された場所へ行けば軍が保護してくれるらしい。 ただ、よく聞いてみると同じメッセージが繰り替えされているだけだった。 もしかしたら、もう軍はいないかも知れない。危険を犯してまで行く価値はあるのか? 4人は一縷の望みにかけて旅立ちを決意する。 そして、Frank の車に乗り数日かかって辿り着いたのだったが、そこは既に放棄されていた。 更にアクシデントで Frank が感染してしまう。躊躇して Frank を殺せない Jim。 そんな Jim に襲いかかろうとした Frank の体を、突如現れた軍人たちが蜂の巣にする。 保護された3人は、郊外の大きな屋敷に案内される。 West 少佐 (Christopher Eccleston) 率いる軍人たちは、ここを砦にして立て篭もっていた。 温かいシャワーに温かい食事、ようやく安心して眠れることが出来るとホッとしたのも束の間、 少佐たちの真の目的を知った Jim は、Selena と Hannah を連れ屋敷から逃げ出そうとするのだが・・・

《 解  説 》

「あの 『トレインスポッティング』 の Danny Boyle が監督したゾンビ映画」とか言い出したのは一体誰なんでしょう!? 前からずーっとゾンビ映画だと思ってて、楽しみに観始めたのですが・・・ これゾンビ映画ちゃうやん! ウィルスに感染したらゾンビ風の化け物になるだけで、ゾンビじゃないよ。 それに 『ゾンビ』 風のゾンビじゃなくて 『デモンズ』 風なゾンビ(ま、ゾンビと違うけどね)。 僕は動きの早いゾンビは好きじゃないんですよ(ま、ゾンビと違うけども)。 『12モンキーズ』 やら 『ゾンビ』 やら 『死霊のえじき』 を繋ぎ合わせたオマージュ作品?(厭味で言ってるワケじゃないです)。 それを「そんじょそこらのゾンビ映画とは一味違いまっせ」って言いたそうな感じを受けますが・・・。 でもねぇ(ちょっとネタバレだけど) なぜか突然 『ランボー』 1作目のランボーみたいに、軍人たちを一人ずつ罠にかけたりして倒してゆく主人公。 お前は何で急に強なっとんねん。 『死霊のえじき』 のバブみたいなヤツを利用して軍人たちを襲わせる主人公。 お前、そんなヤツ解き放してコントロールする自信あんのか? そして、とってつけたよーなハッピーエンド。 こりゃ、どう観てもバカ映画ですよねぇ・・・とか言いつつ結構気に入ってたりして。 なかなか面白いゾンビ映画でした。あ、ゾンビとちゃうねんけどね。

《 特  典 》
[2003.05.26]

Back to "DVD Reports"