2008年3月 3日

Blood Ties #1.01 - Blood Price (Part 1)

ブラッド・タイズ(仮題)』 シーズン1 第1話

夜道を歩いていたヴィッキーは、二人の男が路地裏で争っているのを目撃。元刑事で今は私立探偵であるヴィッキーは逃げた男を追いかけるが、行き止まりの壁で男はふっと姿を消してしまう。現場に戻り、もう一人の男が死んでいるのを確認したヴィッキーが警察に通報すると、そこにやって来たのは元相棒で元恋人でもあったセルッチ刑事だった。犯人が黒いマントを着た怪人で被害者を軽々と振り回すほどの怪力だったこと、そして壁の中に消えたことを証言するヴィッキーだが、セルッチはそれを見間違いだと決めつける。なぜなら、ヴィッキーは網膜色素変性症のため目が見え難くなり、そのために刑事を辞めたのだ。そしてセルッチは、今やただの民間人であるヴィッキーを現場から追い出した。だがやがて、被害者の体内に一滴の血も残っていなかったと分かり、巷ではヴァンパイアの仕業だと噂が流れ始める...。

そんな折、一人の若い女性がヴィッキーの探偵事務所を訪ねてきた。その女性コリーンはあの事件の被害者の恋人だと言い、犯人は噂どおりヴァンパイアだと主張する。恋人がケータイで自分と話している最中に襲われたため、その一部始終を聞いていたのだと。警察にそれを話しても信じてもらえず、ヴィッキーを頼って来たらしい。いかにもオカルト好きそうでゴス・ファッションのコリーンを胡散臭く感じながらも、ヴィッキーは仕方なく依頼を引き受けることに。

一方、この事件に異常に興味を示した人物が他にもいた。若いながらも礼儀正しいハンサムな青年ヘンリー・フィッツロイ。そのため、ヘンリーが夜にしか出歩かなくても、アパートの守衛もその素性を怪しんだりしたこともない。だが、ヘンリーは実は数百年も行き続けてきたヴァンパイアであった。自分の縄張りに他のヴァンパイアが現れ、大騒ぎになっている。人間社会に紛れ、ひっそりと平和に暮らしたいヘンリーは、それを黙って許す気はなかった。

その頃、オタクな大学生ノーマンは怪しげな儀式を行い、魔物を召喚していた。自分の欲望を満たすため、呼び出した魔物を使って人を襲わせる。こうして次々とお金や高級車を手に入れていたのだ。そして流行の服を身につけ、高級車を見せびらかせて女子学生をナンパしようとするノーマン。だが、元がオタクなために、いくらカッコをつけても誰からも相手にされず。怒ったノーマンは、今度は自分の誘いを断った女子への報復を魔物に命令する。

連続する事件を調査するうち、ヴィッキーは自分の立ち回り先でよく見かける青年の存在に気づく。一方、ヘンリーも最近よく自分の周りで姿を見る女性が気になり、何を探っているのかを聞き出すため暗示をかけるが、なぜかその女性は術にかからなかった。(ヘンリーは相手の目を見つめて暗示をかけるのですが、ヴィッキーは網膜色素変性症のせいで暗い場所ではほとんど目が見えないので、術にかからなかったわけです)

そんなある夜、女性の悲鳴を聞きつけたヴィッキーが駆けつけると、倒れた女性の傍にあの青年が立っていた。隠し持っていた警棒を握ったヴィッキーは、勢いよく青年に殴りかかるのだったが...。

* * *

タニア・ハフ著『Blood』シリーズのTVドラマ版。日本では原作小説も第1作目の『ブラッド・プライス 血の召喚』しか出ていません。

ヴァンパイアのヘンリー・フィッツロイとは、ヘンリー八世 (Wikipedia)と愛人エリザベス・ブラントの間に生まれた実在の人物。実際は17歳で亡くなったそうですが、ここではヴァンパイアとして現代まで生きていたことになっています。原作では小説家ですが、ドラマでは漫画家に変更されています。

登場人物の顔写真は公式サイトの キャラクター紹介 をご覧ください。

Blood Ties - The Complete First SeasonBlood Ties - The Complete First Season

Christina Cox, Dylan Neal, Kyle Schmid, Gina Holden
イギリス盤DVD
Contender Entertainment Group 2008-01-28

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