2008年2月 7日

Jericho #1.15 - Semper Fidelis

ジェリコ 閉ざされた街』 シーズン1 第15話 「常に忠実に」

食料や燃料の配給が行き渡らず、ジェリコから出て行く住民も現れた。町を出るのは自殺行為だと止めようとするジョンストンだが、それは町に残っても同じことだと言い返されてしまう。厳しい現状の中、少しでも人口を減らそうとするグレイ町長は、無情にもロジャーたち避難民に町から出て行けと告げる。だがその時、地響きと共に戦車に乗った海兵隊が町に現れる。テロを起こした北朝鮮とイランに報復し、アメリカは戦争に勝利したと。復興支援のためジェリコにやって来たと言う海兵隊を歓迎する住民たちだったが...。

故障した無線機を直したいと言う女性隊員マギーの手伝いをするジェイク。一緒に作業をするうち二人の仲は急接近。しかし直った無線機から聞こえた通信から、ジェイクは何かがおかしいと感じる。一方、歓迎パーティーに同席していたジョンストンは、その言葉遣いから海兵隊が偽者だと気づく。しばらくして、デイルの雑貨屋で二人きりになったジェイクは、君たちは偽者だろうとマギーを問いただす。銃口を向けるものの撃てずにいるマギーだったが、他のニセ海兵隊が駆けつけジェイクは捕らわれてしまう。だが、そのニセ海兵隊もジョンストンたちに包囲されると素直に降服し、支援に来たと言って各地の町を回っては、逆に食料などを調達していたと認めた。

新たな隠れ家に移るため、家にこもって荷造りをしていたホーキンズたちは、海兵隊の到着にもまったく気づいてはいなかった。そして作業中、ホーキンズはサラのPDAの交信記録を見て、彼女がスパイだったと知る。一方、PDAが無いことに気づいたサラは自分の正体がバレたことを悟る。ホーキンズの妻子を人質に取ったサラは、核爆弾をここに運んで来いと要求。仕方なく要求を呑んだホーキンズは、そのまま地下室へと向かう。灯台下暗し、意外にも核爆弾は自宅にあったと知り、サラはもちろんホーキンズの妻子も驚きを隠せなかった。誰のためにスパイをしているのかと尋ねると、サラは誰のためでもなく単独で行動していると答えるのだが...。

ニセ海兵隊の処遇をどうするかとグレイが悩んでいると、ジョンストンはこのまま本物の海兵隊として町を去らせようと言う。この連中の言葉を信じ、真相を知らない他の住民たちは、もうすぐ救援隊が来てくれると希望を持ってしまった。偽者だったと明かし、その希望を奪ってしまえば、もう生きる気力を無くしてしまうだろうと。弾を抜いた銃を返されたニセ海兵隊は、指示された通りに芝居を続けて町の通りを抜けて行き、何も知らない住民たちは感謝しながらそれを見送った。やがて町外れに差し掛かり、真相を知らない住民たちがいなくなると、ジョンストンたちはニセ海兵隊を取り囲み...。

* * *

タイトルの「Semper Fidelis」とはラテン語で「常に忠誠を」という意味。アメリカ海兵隊の標語として使われているらしいです。詳しくは Wikipedia で。ニセ海兵隊にとっては、ジョンストンが軍に詳しかったのが命取りでした...。

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