2007年7月27日

Terminator: The Sarah Connor Chronicles #1.01 - Pilot

ターミネーター: サラ・コナー クロニクルズ』 シーズン1 第1話 「序章」

車を猛スピードで飛ばし、先を急ぐサラ。目的地である高校に着くと教室に駆け込み、息子ジョンに声をかける。事態を察したジョンはすぐに教室を飛び出すが、その時すでに校舎は警官たちによって包囲されていた。成す術もなく逮捕され、パトカーに押し込められる二人。だが、発進しようとしたパトカーの前に一人の男が立ちはだかり、銃を乱射して警官たちを皆殺しにする。その隙にジョンを逃がし、死んだ警官の銃を手に入れたサラ。男の顔に向けて発砲すると、そのえぐれた皮膚の下には見慣れた金属製の骨が見えていた。痛みを感じない男はサラの攻撃など気にもせず、逃げるジョンの背中を正確に撃ち抜いた。絶命した息子の体を抱いて泣くサラを見下しながら、男が自分たちの勝利を宣言した直後、世界は核の炎に包まれた...。

悪夢から目覚めたサラは、ジョンを起こすと、すぐにここを離れると告げる。だがジョンはもう2年も誰にも見つかっておらず、何も心配はないはずだと反論。それにママは恋人チャーリーと婚約したばかりではないかと。しかし、あの悪夢を何かの虫の知らせではないかと信じるサラは、半ば無理やりジョンを連れて町を出た。

サラとジョンが姿を消したため、警察に相談に来たチャーリー。しかし、そこに現れたFBIのエリソン捜査官から逆に取調べされることに。チャーリーが本当に何も知らないと知ったエリソンは、サラとジョンは2年前にマイルズ・ダイソンという男を殺害し、逃亡中の凶悪犯だと教える。そして未来から来たロボットに襲われるという妄想を抱いている精神異常者だとも。チャーリーから聞いたサラたちの新たな偽名をデータに入力するエリソン。一方、どこかの暗い部屋で、一体のターミネーターがサラのデータを監視していた。そして更新された情報から、サラとジョンがコナーではなくリース姓を名乗っているのを知る。

新たに引っ越した町で生活を始めたサラとジョン。転校生のジョンに優しく声をかけてくれたのは、キャメロンという女の子だけ。病欠の教師に代わり、クロマティーという新任教師が生徒の出席を取り始める。ジョン・リースと名前を呼ばれ、ジョンが手を挙げた瞬間、クロマティーが銃を発砲。ジョンの隣に座っていたキャメロンが撃たれ、慌てて逃げ惑う生徒たち。教室から逃げ出し、駐車場の車の陰に隠れながら移動していたジョンだが、ついにクロマティーに発見されてしまう。しかし、ジョンが撃たれそうになったその時、何者かが車でクロマティーを轢いて跳ね飛ばす。それはさっき撃たれて死んだはずのキャメロンだった。「生きたければ私について来て」...そう言われたジョンは素直にキャメロンの車に乗り込んだ。

ニュースで高校での発砲事件を知ったサラはすぐさま学校に向かうが、警官たちがいるため近づくことが出来ない。双眼鏡で遠くから学校の様子を探っていると、目の前にいきなりターミネーター(クロマティー)が現れた。ジョンの居所を聞かれても答えないサラだったが、ちょうど携帯電話にジョンから電話がかかり、クロマティーはサラの声色を使い、ジョンに自宅で待機するよう指示した。

人質にしたサラを連れ、一足先に自宅に戻ったクロマティーは、ジョンが帰って来るのを待つ。サラの名前を呼びながら入ってきた人影を撃ったクロマティーがトドメを刺そうと近づくと、それはジョンの声色を使ったキャメロンだった。ターミネーター同士で格闘している隙に、逃げ出すサラとジョン。クロマティーを機能停止に追い込んだのち、サラたちに追いついたキャメロンは、ジョンを守るために2027年からやって来たと明かす。マイルズ・ダイソンの尊い犠牲により、スカイネットは誕生しないはずだと驚くサラ。しかしサラたちの努力も空しく、結局スカイネットは誕生してしまったのだ。だが誰が創ったのかは、キャメロンも知らないとのことだった。

マイルズ・ダイソンの資料がまだ残っていたのかも知れないと考えたサラたちは、まだその妻子が住むダイソン家を訪れる。夫はサラに殺されたとずっと思い込んでいたタリッサであったが、正体を明かしたキャメロンの説得により誤解を解いた。マイルズが他の誰かにターミネーターのことを話さなかったかと尋ねるサラだが、タリッサは心当たりは無いと言う。クロマティーが迫っているのを察知したキャメロンは、サラとジョンを連れて辛くもダイソン家からの脱出に成功する。

とある銀行に向かったキャメロンは行員を銃で脅し、自分たち3人を金庫室に閉じ込めるよう指示。こんな所にいたら、逆に袋のネズミだと反対するジョンだったが、キャメロンは黙々と "作業" を進める。ここの貸金庫には分解された武器が事前に隠されていたのだ。完成したアイソトープ砲を渡され、ドアに向けて構えるサラ。ジョンの危惧した通り、クロマティーが現れドアを破ろうと暴れ始めた。そんな中、ただ一人冷静なキャメロンは、この金庫室の更なる秘密を二人に明かすのだった...。

* * *

ターミネーター』 のTVシリーズで、ストーリーは1999年の夏から始まっています。『T3』 がどんなストーリーだったかハッキリ覚えてないんですが、この第1話を観た限りでは 『T3』 は無かったことにされちゃってる感じ?

サラ・コナーは 『300』 で王妃ゴルゴ役のレナ・ヘディ。ジョン・コナーは 『HEROES / ヒーローズ』 でクレアの親友ザック役のトーマス・デッカー。キャメロンは 『4400 未知からの生還者』 のテス役や 『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』 でリヴァー役のサマー・グロー。クロマティーは 『The Nine』 でルーカス役の Owain Yeoman。


【追記】 (2008.1.14)

パイロット版と第1話で気づいた変更点を挙げてみます。まず、冒頭のサラがジョンを連れ出すために学校に乗り込むシーン。パイロット版では、ジョンは授業中にクラスメートがいっぱいいる教室から連れ出されましたが、第1話ではジョンは独り寂しく図書室にいることに変えられていました。

サラの婚約者はパイロット版では名前はバーク・ダニエルスで演じているのは『ロスト・ルーム (The Lost Room)』のティム・ギニーでしたが、名前はチャーリー・ディクソンで『OZ/オズ』でライアン・オライリー役のディーン・ウィンタースに変わっていました(上のストーリーも書き換えました)。あと、ラスト近くに登場するチャーリーの新しい恋人(奥さん?)は『LOST』でペネロピ・ウィドモア役のソーニャ・ヴァルゲルでした。パイロット版では顔が写らなかったので分からなかった。あるいはこの役も女優さんが変わったのかも。

学校の駐車場でジョンが襲われるシーンでクロマティーが横転させたバスが次のシーンで元通りになっている初歩的なミス。第1話では再編集して分かりにくくなっていますが、やはり誤魔化し切れなかったみたい(笑

ダイソン家を訪ねたサラたちですが、第1話ではすぐにクロマティーが追って来たため、肝心な話をしないうちに立ち去ることになりました。これじゃあダイソンの妻子を登場させた意味が無い。今後また登場するんでしょうか?

ダイソン家から逃げる際、クロマティーに撃たれたサラ。パイロット版では、その後どこかの倉庫に全員で隠れていましたが、第1話ではキャメロンとサラが倉庫に隠れ、ジョンに消毒薬などを買いに行かせてました。ジョンを一人にしたら危ないんじゃないのか?

あとラストシーンが全然違いますし、他のシーンでも細かく色々と短かくなっていたり長くなっていたりしました。

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