2005年6月 1日

Tru Calling #2.06 - 'Twas the Night Before Christmas...Again

『トゥルー・コーリング』 シーズン2 第6話 「ナイト・ビフォア・クリスマス」

クリスマス前日。父リチャードのオフィスを訪ねるハリソン。リチャードは電話で誰かに「彼女にバレると大変な事になる」と話していた。ハリソンに気づいたリチャードは慌てて電話を切る。給料を上げて欲しいと頼みに来たハリソンだったが、冷たく断られてしまう。

ジェンセン、エイヴリー、タイラーと朝食をとるトゥルー。エイヴリーとタイラーはそれぞれ実家に戻りクリスマスを過ごすとの事だった。その後、ハリソンに会ったトゥルーは、父がまた不倫しているかも知れないと聞かされる。今朝も怪しい電話をしていたし、それに以前から父の行動を疑って尾行をしていたのだと言う。父が仕事を抜け出し、とあるアパートを訪ねる事が週に何度もあるのだと。トゥルーは決定的な証拠を掴んでくるようハリソンに頼む。

トゥルーがモルグに寄るとサンタクロースの遺体が運ばれていた。デイヴィスによると死因は病死のようで事件性は無いらしい。他に遺体も無い事だし、今夜は巻き戻りは起きそうに無いと喜ぶトゥルー。そこにキャリーから電話がかかる。デイヴィスとデートの約束をしていたが、遅くなりそうだと言う。ボランティアで面倒を看ている子供たちのためにサンタクロースを雇ったのに、いつまで経っても現れないのだと。デイヴィスとトゥルーは、それが今目の前に横たわっているサンタだと気づく。デイヴィスはキャリーに本当の事が伝えられず、たぶん交通渋滞で遅れているだけだろうとしか言えなかった。この流れでいくと、きっと二人のデートは失敗するに違い無い...トゥルーは、自分のアパートでハリソンと二人でパーティーをするので、デイヴィスもキャリーを連れて遊びに来ればいいと誘う。しかしデイヴィスは、どんなに遅くなってもキャリーを待っていたいと言う。トゥルーはメリークリスマスと言いモルグを去る。

アパートに戻りパーティーの準備を終えたトゥルー。ハリソンが来るのを待つが・・・現れない。携帯電話にかけてみても留守電になったまま。せっかくのクリスマスイブが勿体無いと、トゥルーは出かける事にする。

その頃ハリソンは父を尾行し、例のアパートの前に来ていた。いつもは外で見張っているだけだが、今日は部屋まで見に行く事にする。父が入っていった部屋に踏み込んだハリソンは、父がジャックと親しげに話しているのを見る。ショックを受け部屋を飛び出したハリソンを追うリチャード。あのジャックという男にトゥルーの事で話があると呼び出され、会ったのも今日が初めてだと言い訳するリチャード。ハリソンは、それじゃなぜ週に何回もここに来ているんだと反論する。開き直ったリチャードは、トゥルーに電話しようとするハリソンの携帯を壊し、今見た事は絶対トゥルーに話すなと脅す。ハリソンがそれを拒否すると、リチャードは息子の首を絞め殺そうとする。「父さん、やめて...」という声で我に返ったリチャードは息子を解放する。その場を逃げ出したハリソンは、ようやく公衆電話を見つけトゥルーに電話をかける。

何気なく大学の実習室に来てしまったトゥルー。すると、そこにはジェンセンが居た。先日トゥルーに危機一髪で命を助けて貰ってから、自分の中で何かが変わったと話し始める。そこにエイヴリーからジェンセンの携帯にメールが届く。雪で飛行機が飛ばず、タイラーと一緒に空港でイブを過ごすはめになったと。今度はトゥルーの携帯が鳴る。きっとハリソンからだと電話に出ようとした時、すぐ側の遺体が助けを求めた...。

トゥルーはエイヴリーに電話し、空港に行く前にまず飛行機のフライトがキャンセルされていないか確かめた方が良いと伝える。

リチャードからの電話で起こされたジャックは「巻き戻り」が起こった事、ハリソンに二人の関係がバレた事を伝える。そしてハリソンに怪しまれないよう、もっと優しく接した方が良いとアドバイスする。

父リチャードのオフィスを訪ねるハリソン。給料を上げて欲しいと頼むと、すぐ言う事を聞いてくれた。しかし、あの父がこんなに優しいのは逆に怪しいとハリソンは考える。

モルグでデイヴィスが来るのを待つトゥルー。サンタクロースの遺体を見て驚くデイヴィスに、トゥルーは死因は病死で事件性は無いと言う。ただ、そのせいでキャリーがデートに遅れる事になると教える。「巻き戻り」が起こったと知ったデイヴィスだが、トゥルーは助けを求めたのはこのサンタでは無いと言う。では一体誰が? それが今回の問題だった。助けを求めたのは解剖実習用の遺体、亡くなってから半年以上保存されていた遺体だったのだ。実習用に提供された遺体は身元などの情報は伏せられており、全く手がかりが無い。デイヴィスは、とりあえずもう一度その遺体に会ってみるしか無いと言う。

実習室に着くとジャックが待ち構えていた。今回の一件をトゥルーが上手く処理できるなら問題は無い。だが何の手がかりも掴んでいないトゥルーにはとうてい無理な話だと。それで何か問題を起こされたら、せっかくの休暇が台無しになるから手伝ってやると言う。何か魂胆があるはずだと疑うトゥルー。ジャックは、トゥルーが「巻き戻り」で一日前に戻ったところで、半年以上前に亡くなった人を助けられるはずも無いと言う。確かにジャックの言うとおり...だが、トゥルーはやはりその申し出を断るのだった。ジャックが去ったあと、実習室に現れたジェンセンが、一緒に遺体を調べてくれた。二人は、その遺体は窒息死させられたあと、高い所から落下し頭蓋骨が割れたと推測する。

ジェンセンに礼を言い実習室をあとにしたトゥルー。ハリソンに電話し、父の不倫疑惑について尋ねる。今朝もやけに優しかったし、やはり何か怪しいと答えるハリソン。トゥルーは、昨夜ハリソンが来なかった事、「巻き戻り」が起こる寸前にかかった電話の事の理由を聞くが、ハリソンにはこれから何が起こるかまだ知るはずもなかった。

モルグのコンピューターで調べても遺体の身元の情報は無かった。デイヴィスは嫌でもジャックの力を借りるしか無いとトゥルーを説得する。仕方なくジャックを訪ねたトゥルー。ジャックは魔法の言葉を言えば喜んで協力すると言う。嫌々「助けて (Help Me)」と言わされるトゥルー。ジャックはトゥルーをとある崖に案内する。ジャックが見たあの遺体の最後の記憶は三つ編みの少女、花柄のカーテン、壊れたフェンス、そして崖から落ちていくところだったと言う。二人の目の前には壊れたフェンスがあった。あの遺体はここから崖下に落ちたのだ。フェンスにはまだ真新しい花が供えてあった。添えられていたカードの花屋に電話し、花を買った客を割り出したトゥルー。

花を買ったアンという女性を訪ねるトゥルー。あれは姉の遺体だと認めるアン。姉は半年前に恋人のラッセルという男に殺されたと言う。会社の同僚だったラッセルと付き合っていたが、ある日ラッセルが既婚者だと気づいたらしい。そして、話をつけに行くと言ってラッセルに会いに行ったまま戻って来なかったと。そこに現れた三つ編みの少女に気づくジャック。アンは姉の娘ケンブリーだと紹介する。ラッセルのその後を尋ねると、逮捕され裁判にもなったが証拠不十分で無罪になったと言う。そう話すうち激昂し出すアンだった。

モルグに戻り事件を調べるうち、トゥルーとジャックはアンがラッセルに復讐を企てているのではないかと気づく。もしそうならアンは刑務所送りになり、ケンブリーは身寄りが無くなってしまう。あの遺体が助けを求めたのは、この事なのでは? モルグを訪ねて来たハリソンは、父が通うアパートに行ってみるつもりだとトゥルーに話す。それを盗み聞きしていたジャックはリチャードに電話し、アパートの処理を頼む。

ラッセルの家を訪ねるトゥルーとジャック。ラッセルの妻から夫は教会に居るはずだと聞かされる。教会でラッセルが現れるのを待つ間、トゥルーはなぜ助けてくれるのかジャックに尋ねる。今朝も言ったように、今回は助けを求めたあの遺体が助かる事は無い。死ぬはずの人間は死んだまま。それなら「宇宙の秩序」は乱れる事もなく、邪魔する必要は全く無い。それにクリスマスイブを孤独に過ごしたく無いのだと言った。ラッセルの姿を見つけた二人は、アンがここに現れたらトラブルになるかも知れないと警告する。しかしラッセルは、自分にはやましい所は無いと言う。やはりアンとケンブリーも教会にやって来た。ラッセルを見かけ、じっと睨みつけるアン。危険を感じたトゥルーとジャックだが、アンは怒ってケンブリーと教会から出て行ってしまった。まだ危険は去っていないかも知れない。ジャックはアンたちを追い、トゥルーは教会に残りラッセルを見張る事にする。

亡くなった男に代わり、サンタクロースに扮するデイヴィス。それに気づいて驚くキャリー。デイヴィスが持って来たプレゼントは、全て解剖用の道具ばかりだった。ところが子供たちは、それが珍しいと大喜び。子供たちが帰り、二人きりになったデイヴィスとキャリー。キャリーが雇ったサンタが来れなくなると分かっていたから、代わりに来たと説明するデイヴィス。その理由を尋ねたキャリーに、デイヴィスはついにトゥルーの能力について喋ってしまう。

父リチャードを尾行しアパートに来たハリソン。部屋に踏み込むと父と不動産屋が話していた。リチャードはこの部屋をハリソンのために借りたと説明する。クリスマスプレゼントだと言って驚かせるつもりだったのにと、悔しがるリチャード。すっかり騙されてしまったハリソンは感激して父に抱きつく。

ジェンセンが教会に姿を見せる。トゥルーが近づくと、去年亡くなった叔父のためだとロウソクに灯りを点ける。そして従兄弟のためだと言ってもう一つ。もし、あの時トゥルーが助けてくれなければ、自分もこうやってロウソクに火を灯される立場だったと言う。そしてもう一つロウソクに火を点ける。それは誰のため?とトゥルーが尋ねると、誰のためでも無いと言い、すぐに火を吹き消した。トゥルーが、ハリソンとパーティーするからアパートに来てと誘うと、もし行けたら行くと言い去っていった。

トゥルーも教会を出ると、家に戻ったアンたちを見張っているジャックから異常は無いと電話がかかる。ところが、そう話している最中にアンが家から飛び出しケンブリーを探し始めた。復讐を考えていたのはアンではなくケンブリーだったのか!

ラッセルの家の玄関先に現れたケンブリー。ラッセルは本気で君のお母さんを愛していたと言う。そのためなら家庭も仕事も捨てるつもりだったと。しかしケンブリーは信じず、母の仇だと言って銃を向ける。駆けつけたトゥルーとジャックもケンブリーを説得しようとする。騒ぎに気づいてラッセルの妻も家から出てきた。妻のスカーフを見たトゥルーは真犯人が誰かを知る。ジャックが見たのは花柄のカーテンではなく、花柄のスカーフだったのだ。ラッセルを撃とうとするケンブリーに、トゥルーはもし引き金を引けば、誰かさんのように重荷を背負って生きなければならなくなると言い、ラッセルの妻に同意を求める。皆に注目された妻はその罪を認め逮捕される。

事件は解決した。一人帰ってゆくジャックの後姿を見送るトゥルー。トゥルーはジャックに声をかける。今夜はクリスマスイブ、特別に休戦という事にしてパーティーに来ないかと。アパートに戻ると父リチャードとハリソン、デイヴィスとキャリー、ジェンセンとエイヴリーとタイラーの3人組も来ていた。ジャックを見たハリソンが追い返そうとするが、今夜は特別だとトゥルーがなだめる。一人一人に挨拶して回るトゥルー。エイヴリーとタイラーは空港で泊まらずに済んで助かったと礼を言う。いつもにも増して大人しいデイヴィスを心配するトゥルー。デイヴィスは別に何でもないと答える。トゥルーがいなくなると、キャリーは自分にトゥルーの秘密を話したと教えないの?と尋ねる。デイヴィスは答えずうつむいたままだった。ハリソンは父がアパートを借りてくれたとはしゃいでいた。そこに近づいてきたジャックは、リチャードに初めて会った振りをして自己紹介し合う。最後にトゥルーはジェンセンとキスを交わす。それを見ながらスパイの調子はどうだとジャックに尋ねるリチャード。ジャックは、デイヴィスが完全に罠にはまったと答えキャリーを見る。二人の視線に気づいたキャリーは目くばせをする。トゥルーが乾杯しましょうと皆を呼ぶ。トゥルーの周りに集まりグラスを手にする一同。周りに張り巡らされた罠に気づかないまま、クリスマスイブは更けてゆくのだった...。

* * *

せっかくハリソンが陰謀に気づいたってのに、「巻き戻り」のせいで無かった事になってしまった(泣。ジャックとリチャードの話によると、ジェンセンは今後「宇宙の秩序」を守る側の立場になるようです...って、これから新たな展開が始まって面白くなりそうだな~って所なのに、今回が最終回です。終わりです。打ち切りです。もっと先を観たかったなぁ...。

トゥルー・コーリング DVD-BOX
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