Tru Calling #2.05 - Enough
『トゥルー・コーリング』 シーズン2 第5話 「死命」
キャンパスでフットボールをしているトゥルーたち。タックルされ手首を傷めたジェンセンを診たトゥルーは、ただの軽い捻挫だと分かり安心する。
モルグに向かうトゥルーを送るジェンセン。その途中、鞄屋で見つけた医者用のバッグに興味を示すトゥルー。子供の頃、よく往診に来てくれた医者が持っていたのとそっくりだと言う。そして、実はその医者に憧れて医学の道に進んだと話す。ジェンセンはバッグを買えばと勧めるが、トゥルーは正式に医者になった時に買うと答える。
モルグに着いた二人がキスしようとした瞬間デイヴィスが現れ、二人は何もなかった振りをする。またあとで会おうと約束し、ジェンセンは帰っていく。お邪魔だったかな?と謝るデイヴィスに、トゥルーは奥さんが亡くなってから別の女性とデートするまでどれぐらいブランクがあったかと尋ねる。4年かかったと答えたデイヴィスだが、すぐにそれは人それぞれだから気にする事は無いとフォローする。確かに、ルークが亡くなってからまだ数ヶ月しか経っていないが、ブランクが何日だろうが何年だろうが関係なく、好きな人が出来たらデートすればいいと励ます。
例のバッグをトゥルーにプレゼントしようと思いついたジェンセンは鞄屋に入る。そこに銃を持った男が現れ...。
アパートに戻ったトゥルーは「助けて」と言う声を聞く。慌てて部屋を見渡すとハリソンが呆然と立っていた。よく見てみると髪形が七三分けになっている。理由を聞くと、父リチャードから法律事務所に勤めているのだから身なりをきちんとしろと言われたらしい。そして散髪に行ったら七三分けにされたのだと。なんとかカッコイイ髪型に戻してくれと泣いて頼む弟に、トゥルーは帽子をあげて帰らせる。ハリソンが出て行ってすぐドアをノックする音が。忘れ物でもして戻ってきたかとドアを開けると、エイヴリーが泣きながら立っていた。トゥルーはジェンセンが亡くなったと報される。
モルグに着いたトゥルーを慰めるデイヴィス。しかしトゥルーは気丈にも、悲しみに来たのではなく、ジェンセンを救いに来たと言い、死因を尋ねる。鞄屋での強盗事件に巻き込まれ撃たれたと聞かされると、トゥルーは自分を責める。ハリソン、ルーク、そしてジェンセン...なぜ自分の周りの人が次々と殺されてしまうのか? 自分は疫病神ではないのかと。そこにキャリーが現れ、トゥルーにカウンセリングを受けるよう勧める。デイヴィスが自分とジェンセンの関係をキャリーに話したらしかった。トゥルーに断られ、すぐその場を去ったキャリーは「面白いニュースがある」とジャックに電話をかける。
4時間経ってもジェンセンは助けを求めてくれない。トゥルーは別の遺体から助けを求められ「巻き戻り」が起これば、ジェンセンも助けられると考える。それを聞いたデイヴィスは止めようとするが、トゥルーはモルグを飛び出して行ってしまう。
食堂に来たデイヴィスに、ジャックが声をかける。トゥルーがあちこちのモルグを訪ね回っており、その理由がなぜかを知っていると言う。ルークの死は自分が故意に仕組んだと認めるが、今回はそうでは無く本当に運命だと。そして、トゥルーがやろうとしている事はルール違反だと、デイヴィスもそう思っているだろうと言う。自分が話してもトゥルーは言う事を聞かないので、デイヴィスから説得して欲しいのだと。デイヴィスは、ルール違反は確かに良くないと思うが、もしトゥルーから頼まれたら手助けをするつもりだと答える。
モルグに戻ってきたトゥルーだが、どの遺体からも助けを求められなかったと落ち込んでいる。遺体がトゥルーに助けを求める時は必ず何か理由がある。しかし、逆に助けを求めない遺体にも何らかの理由があるはずだとデイヴィスは話す。他の遺体から助けを求められた時に、関係ない遺体も助けるというのはルールを破る事になり、何か悪い影響を起こすかも知れないと。そんなルールなんて関係無い、絶対にジェンセンを助けるとトゥルーは反論する。そこに事故現場に遺体を引き取りに来るよう依頼が入る。
現場に着いたトゥルーとデイヴィス。一般道の清掃をする奉仕活動中の囚人が逃げ出し、その男が車で逃走中に運転を誤り、オープンカフェに突っ込んだらしい。デイヴィスは、もしこの遺体が助けを求めても、さっき話したルールの事を忘れないようにと忠告する。囚人の遺体に近づいたトゥルーは、男の腕にマンディーと刺青が彫られているのを見る。その時、遺体がトゥルーに助けを求めた...。
ジャックはキャリーに電話し「巻き戻り」が起こった事を伝え、どうするか指示を出す。
トゥルーは、ジェンセンと囚人の二人から同時に助けを求められたとデイヴィスにウソをつく。そして囚人の方はハリソンに頼み、自分はジェンセンを見張ると言ってモルグをあとにする。そこに現れたキャリーが、トゥルーがどこに行くか尋ねると、フットボールに出かけたとデイヴィスが答える。
ハリソンに電話すると、ちょうど散髪しようとしているところだと言う。変な髪型にされるから止めるよう言い、「巻き戻り」の状況を説明する。
フットボールに加わったトゥルーは、ジェンセンにタックルしようとする相手に足を引っ掛け転倒させる。それを見ていたジャックが、トゥルーがあんな事をするとは思いも寄らなかったと話しかける。勝つためには汚い手を使わないといけない場合もあると答えるトゥルー。ジャックは、お互い敵対してはいるが、それぞれのルールに従って行動しているはずだと言う。しかし、トゥルーが企んでいる事はそのルールに違反している。もしジェンセンを助ければ、彼自身に悪影響が出るかも知れないと忠告する。
道路を清掃中の囚人たちを見つけたハリソン。腕にマンディーと刺青している男が脱走を企てていると、看守に伝える。囚人の一人を身体検査した看守は、フォークを隠し持っているのを発見する。だが、男は隙を見て看守の銃を奪い、ハリソンを人質にして車で逃走する。しばらく走ったあと車を止めた男は、ハリソンに脅して悪かったと謝る。そして実は銃は嫌いだと言い、それを遠くへ投げ捨てる。この車を捨て、徒歩である所に向かうと言う男。ここで別れようと言われたハリソンだが、男のあとについてゆく。
クリニックでボランティアをするジェンセンについて来たトゥルー。スタンという患者を診るよう言われたジェンセンが診察室に入ると、そこに居たのはジャックだった。ジャックはトゥルーの秘密を教えてやると言い、恋人のルークを数ヶ月前に亡くした事を話す。そんな話は初耳だと驚くジェンセン。実はもっと大きな秘密があるが、今は時間が無くて話せないというジャック。二人はトゥルーには内緒で、あとで会う約束をする。受付でスタンという男が看護婦と揉めているのを見るトゥルー。診察を受けに来たのに診て貰えないと文句を言う男に、看護婦はスタンという人はもう診察が終わったはずだと答えていた。何かがおかしいと感じたトゥルーは診察室に向かうが、ジェンセンは看護婦がカルテを間違えただけだろうと誤魔化す。ジェンセンは本を借りに図書館に行くと言い、トゥルーと別れようとするが、本ならデイヴィスに借りればいいとトゥルーは強引にモルグに連れてゆく。
男はとある家を訪ねた。玄関に出てきた女性は男の顔を見て驚く。男が脱走して来たのに気づいている様子。男は「どの教会だ?」と尋ねるが、女性は答えない。諦めた男は、ちょっと借りると言って車に乗り込む。警察に電話しようとする女性に、ハリソンはもし通報すればカーチェイスになって誰かが怪我をするかも知れないと説得する。女性は車を傷付けないよう頼むと、通報するのを止めた。男とハリソンの乗った車が発進すると、近くで見張っていたジャックは警察に通報する。
デイヴィスとキャリーが話しているところに、トゥルーとジェンセンがやって来る。キャリーはジャックにこっそり電話し、ジェンセンがモルグに来ていると伝える。ジャックはなんとしてでもモルグから離れさせるよう指示する。
男に事情を聞くハリソン。男はさっきの女性は元妻であり、今日は娘マンディーの結婚式なのだと答える。マンディーが生まれてすぐ刑務所に入れられたので、娘は自分の事を父親だと知らない。だが、娘の花嫁姿を一目見たくて脱走したと言う。そして、それが終われば自分から警察に出頭するつもりだと。車の中で花屋の伝票を見つけた男は、結婚式が行われる教会がどこかを知る。喜ぶ男だったが、突如サイレンの音が鳴り響き、パトカーとのカーチェイスが始まってしまう。
ジェンセンを足止めするため山ほど本を渡したあと、デイヴィスはトゥルーと別室で話をする。何か隠しているんじゃないかと疑うデイヴィスに、トゥルーはウソをついていた事を認める。本当はジェンセンは助けを求めなかった...それを言うと、デイヴィスが協力してくれないかも知れないと思ったと謝るトゥルー。そんな事をする訳ないじゃないかとデイヴィスは答える。一人で本を読んでいるジェンセンに近づくキャリー。デイヴィスとトゥルーが話し出すと長くかかるのよねぇ...とウソをつくキャリー。実は人と会う約束をしていると言うジェンセンに、キャリーはそれなら二人の話を邪魔しないよう黙って出かければいいとそそのかす。しばらくしてトゥルーが部屋に戻るとジェンセンが居ない。キャリーは、用事があると言って出かけたわよと素知らぬ顔で答える。
ジャックの仕業に違いないと鞄屋に駆けつけたトゥルーだが、閉店しており誰も居ない。電器屋のテレビでカーチェイスの生中継を見たトゥルーは、ジェンセンの行き先に気づく。
囚人の脱走を阻止できなかったの?とハリソンに電話をかけるトゥルー。囚人の車に乗ってると答えるハリソン。トゥルーはオープンカフェに近づかないよう頼むが...。
ジャックに呼び出されオープンカフェに来たジェンセン。ジャックは自分がビールを取ってくると言い、ジェンセンには席に座って待っているよう念を押す。
通行人を避けようとして急にハンドルをきったため、車はコントロールを失う。ハリソンは男を掴み、一緒に車から飛び降りる。無人となった車はそのままオープンカフェに突っ込んでゆく。背後に迫る暴走車に気づかないジェンセン。だがトゥルーがタックルでジェンセンを吹っ飛ばし、間一髪で救うことが出来た。男とハリソンは現場から逃げ去り、教会へ急ぐ。そして娘の花嫁姿を見て満足した男は、ハリソンに礼を言うと、近づいてきたパトカーに自ら歩み寄ってゆく。
モルグに戻ったトゥルーは、まだ怒った様子のデイヴィスに謝る。デイヴィスは怒っているのではなく、ルールを破った事でどんな影響が出るか心配しているだけと言う。でも、もし自分がトゥルーの立場だったら、きっと同じ事をしただろうと。そしてキャリーに全てを話して協力して貰おうと言う。そうすれば、今日みたいにせっかく足止めしていたジェンセンを外に出してしまう様なミスは起きないと。しかし、トゥルーはまだ時期尚早だと反対する。
大学に顔を出したトゥルーを皆が拍手で迎える。ジェンセンの命を救ってくれたと喜ぶエイヴリーたち。体は大丈夫だった?と声をかけると、ジェンセンは手首を傷めただけだと言う。心配そうにトゥルーが手首を診ていた時、ジェンセンは不思議な感覚にとらわれる。そしてトゥルーに、今と全く同じ事が前にもあったと言い出すのだった...。
ジェンセンは「巻き戻り」に気づいたのか? それはルールを破った影響なのか? それとも元からその能力があったのか? トゥルーが助けを求められなかったのはそのせいなのか? だとしたらトゥルーの味方ではなく、ジャック側の人間なんじゃないか?...などと想像が広がりますが、なんせ残りあと1話なので...(泣
もっとハリソンと囚人の心の交流みたいなのがあるのですが、今回もまた省略してしまいました。なんにせよ次回はいよいよ最終回です!
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